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帝王のめがね

帝王のめがね

THE コンビニ

 今年の2月から、今までの人生において初めての「アルバイト」を経験しています。
何となく「決してやるまい」と思っていたコンビニアルバイトです。
 私は早起きするのが好きなので、主に早朝に仕事を入れてあります。やっぱり朝は人気が無いようで、人数が少ない。バイト先が見つからないと思っているそこの君、ここが狙い目だ!!

 …朝は私的には昼などの通常時間帯よりも仕事は楽だと思います。レジ打ち・掃除・品出し・検品と基本的な仕事しかしないからです。朝は基本的にお客さんも急いでいるので時間のかかる仕事はありませんから。逆を言えば、スピードが要求されるということです。最初の頃、手際の悪さを怖いお兄さんに注意されたときは泣きそうでした。

 始めてみると以外に以外に楽しいアルバイト。ここにはそこであったエピソードなんかを紹介しようと思います。



1話 寝坊!!いきなりのミス
 バイトを正式に始める前に、トレーニングを受けました。友人曰く「一日で終わる」ものらしいのですが、何故か私には3日目までのメニューが渡されました。18時からのトレーニングを二度こなし、明日も6時からトレーニングであることを確認して眠りにつきました。
 翌朝、6時に私の携帯が鳴ります。店長からです。寝ぼけながらも電話に出る私。

私「…はい、もしもし?」
店長「何やってるの?」
私「スイマセン。もうすぐ着きます」

 一発で目が覚めました&寝起きにさらっと嘘つきました(笑)

1・2回目のトレーニングは18時=夕方6時からだったので、私は今日は朝からトレーニングだということに気付かなかったのです。走って3分かからずにバイト先に到着。

店長に静かに怒られました(泣)

教訓:時間確認は基本!!遅刻厳禁!!いざという時の為にバイトは近場で!!




2話 登場!!深夜勤務
 朝の初仕事を見事に遅刻したものの、なんとか早朝シフトに入れた私。次は遅刻すまいと早めに(朝5時半)にバイト先へ向かいました。
店内へ入るときは元気に挨拶!!これが接客の、人との付き合いの基本です。店内へ入り、私は働いている先輩方に挨拶しました。

私「おはようございます」
先輩「おっはようございます!!」
私「!?!?」

 思わず後退りする私(だって怖かった)。深夜10時から働いている先輩はすこぶる元気でした。深夜勤務の人って、もっと弱っていると思っていたので驚きました。とりあえず制服に着替え、自分もレジへ。改めて先輩に挨拶します。

私「初めまして、新しく入った赤座伴番(仮名)です」
先輩「ああ君か、噂のいきなり遅刻した新人ていうのは」
私「・・・(汗)」
先輩「俺は江成仙一(仮名)。こちらこそヨロシク」

ちょっと胸の傷が開きましたが、とっても気さくに話をしてくれる仙ちゃん。朝の人の来ない僅かな時間に先輩から貴重なアドバイスを受けようと、色々質問してみました。先輩はそんな少し口うるさい私の質問に、全て笑顔で答えてくれました。でも、

 先輩…話の所々に下ネタが入るんですよね。ここに書けないような強烈なヤツを(笑)
 見ると先輩の目は血走ってます。深夜明けの人は…こうでもしないとテンションが維持できないんだそうな。きっと、普段会えば良い人なんだと思います…多分。

教訓:夜勤明けの店員は危険!!異常なテンションで襲い掛かってくる!!
   「間違いない」の長井もそんなこと言ってたなぁ。




3話 強敵!!アミールおじさん
早朝の仕事に慣れてきた頃、少しずつ「常連さん」の顔が分かるようになってきました。いつも6時半前に来る「ポルノグラフティ」のボーカルに似てる人とか、マイルドセブンを買っていく小泉首相そっくりな人とか(笑)勝手にアダ名をつけてしまっています。

 ですが一人、当コンビニで恐れられている人物がいるのです。それが、
『アミールおじさん』

 ポルノの上司であるこの人。乾燥させたおひょいさんみたいな感じの、一見人の良さそうな人なのですが…。毎朝アミールSを買うこの人はレジで私達に牙を向いて襲ってくるのです。

お弁当&アミールSをレジに持ってくるおじさん
私「いらっしゃいませ、こちら(お弁当)温めますか?」
おじさん「ああ、いいでしゅ」
私&先輩「――クッ!!(必死で笑いを堪えている)」

 直接聞いてると分かると思いますけど、これを聞いて笑わないのは失礼!!ってぐらい面白いのです。本人それが当たり前なので始末が悪い。だからアミールおじさんに「弁当を温めるか」を聞くのはタブーなんだそうです。

 ごめんなさい、アミールおじさん。お体を大切に♪




4話 運命!?仮面ライダー来店(前編)
 私が働いているお店というのが国道沿いに建っているものですから、長距離トラックの運ちゃんやら、たまに驚くぐらいの数の人が来ます。上にも書いた通り常連さんはいますが、こういう一期一会なお客さんとの出会いが朝は多いのです。
 バイトを始める前から少しだけ期待していたのが、「ああ誰でも良いから有名人来ないかな~」というコト。ここは田舎だし、ここ出身の芸能人もいないからまあ当然のように諦めていたのですが、その夢が突然に叶いました。

私「いらっしゃいませ!!おはようござ…(絶句)」
客「おはようございます」

 眩しいばかりにナチュラルな笑顔。清潔感漂う白いシャツ。お店に入ってきたのは「仮面ライダー555」のもう一人の主人公、木場勇治こと「泉政行」さん!!…のそっくりさん(笑)

 その瞬間、私は彼に心を奪われました(オレ男だけど)
 ゆっくりと店内を回る木場に目が釘付け(オレ男だけど)
 そしてカゴを持った木場さんが近づいてくるのに呼応するかのように早まる鼓動(オレ男だけど)

 私「い、いらっしゃいませぇ(声裏返る)」
木場「コレ、お願いします」
  (木場様の朝食であろうパンのレジ打ちをする)
 私「お会計○○円になります」
木場「スイマセン、これでお願いします(すっと財布から一万円札登場)」
 私(木場ァァァァァァ!!)←心の中で絶叫

 やっぱり木場ちゃんはリッチな生活してるのね。これはスマートブレインのお金なのねなんてアホなことを、目の前にいる店員が考えてるなんて思っても見ないだろうなぁ(笑)
 とりあえず先にお札を返し、次にレシートと500円玉を木場ちゃんにお返しする。すると、

  チャリン
 私「な、何ィィィィィ!?」
木場「じゃあ、ありがとうございます(去っていく優しい背中)」

 なんと木場ちゃん、釣りの500円を募金箱に入れたのです。
 貴方が木場勇治じゃないってことは分かってる。でも、『アンタも人を守るために戦ってるんだな』と勝手に納得する店員に見送られ、そのお客は店を去っていきました――。

教訓:木場勇治は実在する!!(笑)
   木場ちゃんみたいに、一言ぐらい声かけてくれるお客さんだと、私はとっても気分良く仕事ができます。みんなもやってみよう!!




5話 運命!?仮面ライダー来店(後編)
 4話で書いた通り、木場ちゃんのように気さくに話しかけてくれるお客さんとは、お互いに気分良く仕事ができます。しかし朝の忙しい時間ともなると、やっぱりそうも行きません。店に走ってくる人、腹が減っててキレかかってる人様々です。
 そしてまたもや、有名人がそんな時間に来店したのです…。

 私「いらっしゃいま…(また絶句)」
 客「(無言でおにぎりコーナーへ直行)」

 人を寄せ付けようとしない独特の雰囲気。鋭い眼光。現れたのはMFR(My favorite rider)である仮面ライダーカリス・相川始こと「森本亮治」さん!!…のそっくりさん(笑)
 始さんもカゴも使わず、おにぎりコーナーからレジへとやってきます。

 私「いらっしゃいませ!!(ちょっと興奮気味)」
 始「(やっぱり無言)」
  (始さんが商品をレジの前に出す)
 私(な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!)

 始さんが持ってきたのは「明太子おにぎり」。そして…とっても甘ぁい「シュークリーム」♪
 なんだかとってもメルヘン始(←暴走気味)

 私「お会計315円になります」
 始「(無言でポケットから現金を取り出す。しかも一万円札)」
 私「全てが俺の敵だぁぁぁぁぁぁ!!!!(←意味不明)」

 やっぱり仮面ライダーに出演ともなると、財布も温かくなるんですね(彼財布持ってなかったけど)。なんだかバイトで小金を稼ぐ私に「俺に勝てるかな?」と言っているかのような錯覚さえ覚えました。
 お釣りを受け取ると、始さんはすぐに商品を持ってその場を離れてしまいました。
 
 私「あ、ありがとうございましたぁ!!」

 そんな私の言葉に、始さんは振り返らず手を軽く上げ、答えてくれました。不器用な始さんらしい挨拶だったと思います…。もしかしてあの人もアンデッド?(笑)
 そんな謎を残していくのも始さんそっくりな、素敵なお客さんとの出会いでした。


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